ソロル部屋
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112.[竹輪麩17歳JK] 「……おじさん」
バイト帰りに彼が私の家に訪ねてきた。うちに来るのは久しぶりだったので、とても嬉しかったが彼の表情はとても暗かった。
「あの、あそこのバイト……やめたいんですが……」
「え?どうしてだい?」
申し訳なさそうに彼が眉を下げながらそう告げる。
「男のお客さんとか……その、女のお客さんにも体を触られて、とても気持ち悪いんです……」
「そ、そうなのかい?でも、確か高校生の子もいたよね?」
「あの子には、誰も……」
「うーん……」
きっと、年齢で判断されているのだろう。17、18の子に手を出したら犯罪になる。だけど、彼はもう40手前だ。40歳、しかもこんなに端正な美貌を持っている。触っても犯罪にはならない。辞めてしまってもいいのだが、雇ってくれると言ったのはあのカフェだけだ。
「もう少し頑張らないかい?ほら、前から生活費溜めてたじゃないか。何か欲しいものがあるんだろう?」
「!……うん、欲しいもの。あります……もう少し頑張ってみます」
にこっと少しだけ口角を上げるとそう言って、私の家から去っていく。欲しいものがあるなんて嬉しい、何かは分からないがとても大切なものなのだろう。 10/04 18:59 PC iPhone
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