ソロル部屋
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123.[鴉夜] 今日は、任務だった。暗殺も含め、その場所から情報を抜き出してこい、という簡単な任務。
こういう任務は幾度もこなしてきて慣れてきたものだ。慣れは本当に怖いものである。
任務実行中は順調だった。そこの小さな組織のボスの首を掻っ切って悲鳴を上げさせずに直ぐに楽にさせた。それから通気口を通り、誰もいない情報管理室からUSBメモリを使って豊富な情報を抜き出した。…そう、順調だったのだ。
____USBメモリに情報を抜き出し終わり、すっと引き抜いた時だった。
引き抜いたと同時に、けたたましいサイレンが耳を劈く。鼓膜が破れそうだ。
…音の根源はこの引き出したパソコンから。シュー…ピッ、ピッ、と聞き慣れたくない音と、時間を刻む音がサイレンの中、小さく聞こえてきて。
…まずい。
まずいまずいまずいまずいまずい!!!
早くその場から離れるように後退する。が、何かがつっかかって通気口に戻ることが出来ない。
焦りで引っかかっている部分を探すも、それは見当たらない。なんで、なんでなんでなんで!!
こんな所で、と悔しい気持ちが溢れる。
死にたくない、と怖い気持ちが溢れる。
何でないんだ、と焦る気持ちが溢れる。
…あぁ、無理だ。聞き慣れたくない音のする方から身体を背け、しゃがみこんでは頭を守るように丸くなる。
…部屋に響く、時間を刻む音が。
そこで止まった。
その次の記憶は、何があったか覚えていない。
覚えているはずがなかった。 10/09 23:11 PC iPhone
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