ソロル部屋
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157.[名の無い部落の隅っこで。] 『神使い』
本で少し見たことがあった。確かこの村では有名な儀式の事だ。「生け贄を神の使いへ転生させ村の幸福を呼ぶ」と言う噂を聞いた事がある。これは毎年同じ月日に、生け贄も皆血の繋がった関係でする。その日はあと2日。だが、去年の報告書には、
「来年の儀式で終わりが迎えれる。」
と書かれていたのを覚えている。そんなことを考えていたが、そういえば此処は村長室。村長は
「彼が気になるのなら『送り人』をしてくれないかい?」
「送り人」はそのままの意味で『生け贄』を送る人のこと。彼は死が近いと聞けば彼の残り少ない生涯でわたしの存在を残して欲しいと思った。だからわたしの返事は勿論。
「はい、よろしいのであれば。」
*.*.*.
とは言ったが、彼のあの見た目からわたしがお世話しないといけないことなんてあるのか。確かに見た目はどちらかと言うと幼いから少しはあるかもしれない。しかし、想像できない。だが、そう思ったのもこの1日で変わった。
あんなに立派で行儀もよくできた子だと思った。
彼、成人男性だった。 11/02 01:50 PC Android
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