ソロル部屋2
5.[Fa.teパロ3(わぶぶ)] 「っ！後ろや！！」<br> そう言いながらアーチャーは俺の方向を見る。<br>「ぶっぶー！ざーんねん！」<br> 底抜けに明るい声と一緒にアーチャーの背後にサーヴァントがいた。手に持っている棒のような武器を見る限り、ランサーだった。なんて不意に、呑気に考えてしまう。なんで、今そんなこと……<br>「あぁああぁあぁあああああぁっ！！！！ランサァアァアアアァアァアアアァッ！！」<br> けたたましいアーチャーの叫び声を聞くと我に帰る。<br> アーチャーを見ると、体に鎖骨から腰までランサーの長い得物が突き刺さっていた。串刺しだ。そんなアーチャーの姿に目を見開いて驚く。あの時のトントンと同じように。<br>「いやー、ゾムさん？ ごめんなさい」<br>「エミさん……？」<br> 後ろからコツコツと靴を鳴らしながらエーミールが出てくる。ここで出てくるということは、ランサーのマスターだろう。<br>「殺す！！お前ら！殺してやるッ！！」<br>「うるさい……」<br> 死んだと思っていたアーチャーの叫び声を聞くと、はっとする。そうだ、普通の人間じゃないんだった。なら、まだできる。そんなことを考えると、左手の甲を押さえながらアーチャーを見る。<br>「令呪を以って命ず……宝具を解放せよ！アーチャー！」<br> そういうと、令呪が光り口の部分が消える。アーチャーはランサーの槍から抜け出すと、不敵に笑う。エーミールを見ると、驚いたような顔をしていて 03/12 20:59 PC iPhone
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