ソロル部屋2
38.[Fa.teパロ6(わぶ)] 「ずっと、お前らの戦いをライラに頼んで見してもらってた。誰かが不利な状況になるまで待ってたんや。サーヴァントが命をかけてでもマスターを守る。その性質を理解した上でだ。不利でもお前を盾にすれば勝てるってことや」<br> 「流石、姑息やな……」<br>「どうも」<br> 嫌味を言うと、気にしない感じでそう返される。ライダーがバイクから降りると自分とアサシンを離れさせる。それが終わるとバイクにもたれかかりタバコを吸い出した。<br>「はーい。そこまでー！勝者、コネシマ&ライダー。敗者、シャオロン&アサシン！グルッペンの二番煎じみたいでちょっと面白みに欠けてましたねー」<br> ビルの壁にライラが映ると、口元だけを笑わせてそう言っていた。<br>「うっさいわ。はよ、帰還準備しろや」<br>「はいはーい」<br> コネシマは鬱陶しそうに答えると、ライラは軽く気にしてないような声色で消えた。この間に、兄さんと話したんやっけなぁ……でも……<br>「シッマ、こういう空き時間に兄さんと話したんやけど、俺なんも話思い浮かばへんわ」<br>「……別にええやろ。知らんけど」<br>「はは……なぁ、シッマタバコくれへん？」<br>「お前の好きなやつと違うけど、ええんか？」<br>「ええよ。吸いたい気分やから」<br> そういうと、コネシマにタバコと火をもらう。咥えて深く吸い込むと、肺に煙が満たされる。息を吐くと、ぼうっと紫煙がゆらゆらと目の前をただよう。<br> 負けているのに、なんだか清々しい気持ちだ。 04/03 22:53 PC iPhone
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