夏の終わり
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「あれ……ごはんできてへんの?」 「おはようゾム。どうやらそうらしい。トントンの姿が見えないんだが、何か知らないか?」 「んー、俺も今起きてきたところやしなぁ。まだ部屋で寝てるとかちゃうん?」 「いや、部屋はさっき見てきた。というか、この屋敷の中にいないようだ」 そう伝えれば、彼は一瞬考えてから、あーと声を上げた。 「昨日ので怒らせたんちゃうん?」 「……もしかして皆気付いていたのか?」 「うん、まあ俺は何度か経験があるし、汁物口にしたときになんとなくは何かが混入してるのが解ったで。トントンとオスマンが作ったものだから、そんなに危ないもんは入って無いって踏んで食べたけど」 「まじか、そうか……バレていたのだな」 ゾムはぽりぽりと後頭部を掻いてから、自分が作ろうか?と提案してきた。しかし、前回彼に任せてえらいことになったのは記憶に新しく、食材も多量になくなったといえば財政管理も担当しているトントンに、更に怒られてしまうだろう。それだけは避けたい。 「いや、とにかく今はトントンを待っていた方が得策だろう……」 「ふぅん……まあ俺はどっちでもええけどな」 気楽そうな声で去っていく黄緑色のパーカーを見やり、グルッペンはホッと胸をなでおろした。もしかしたらトントンは、俺の悪戯のせいでちょっと拗ねているのかもしれない……だけどアイツならきっと、昼までには戻ってくるだろう。一食ぐらい我慢しても、自分は幽霊だ。最近は三食食べるのが日課となっていただけで、そんなにひもじく感じたりなどしないはずだ。ゾムやコネシマには由々しき事態であるが、それも昼までだ。だがグルッペンのその憶測は、裏切られるのであった。
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