夏の終わり

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■本文	ええ、そうですね、これはあちらに運んでくださると…ん、あぁ、はいはい、ちょっと待っていて下さいね。(何時もながら忙しいと自分でも思う。まぁ自分が人の役に立ててるなら良いのだが。他教師との会議、生徒の補習、プリント作り。やることは沢山あるが暇になるよりかは幾分かマシだと思っておこう。廊下をせかせかと歩き、ふと目に入ったいじめの光景。全く、人は何故集団になるとこういうことをするのだろうか。荷物を置いて止めにかかる。あ、しまった、と思うも時すでに遅し。頬を殴られてしまった。目の前のいじめられていたらしき子はもっと酷い有り様になっているから痛いなんて言えないのだが。)何をしているんですか。貴方の手は人を殴るためにあるんじゃない。貴方の脳は人をいじめるためにあるんじゃない。わかりますか?(いじめていた生徒は舌打ちをして去っていった。まぁ酷い展開にならなかったからよかった。)大丈夫ですか?保健室まで一緒に行きましょうか。(と、相手の背中に手を添えて連れていく。生憎保険医は居らず、自分が手当てをした。すると、生徒から相談を受けた。…助けてほしい。私にはできない。身代わりになることも、この生徒の心の傷を癒すこともできない。)私には…難しいですね…けど、見つけたらまた叱りますよ(にこりと苦し紛れに微笑んで見せた。) 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　とある大学教授の1day
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