夏の終わり
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しかし、目に飛び込んできた光景に、三人は動きを止める。イフリートは数体いたうちの最後の一体の悪霊を、噛みちぎり引き裂くように、宙へと霧散させたところであった。それから主人の下へと駆け寄り、足元におすわりすると、誉めてくれと言わんばかりに尻尾をブンブンと振っている。 「無事、やったんか……」 「無事どころか、撃退しちゃったみたいですね」 ゾムは張りつめていた気がやっと抜け、その場にしゃがんでイフリートの体を抱えるように抱きしめた。ショッピは相変わらず冷静に、辺りの様子をうかがっているようだ。エーミールは辞書片手に手持無沙汰になり、集まってきたメンバーに状況を説明する役に回っている。今回の悪霊襲撃は、見事ゾムの隣で舌を出し、尻尾を振る狼犬の活躍で幕を閉じた。 「インターセプト?」 「ですね、俺は空軍だったので……迎撃機が相手の空軍機を迎え撃つ事を指します」 珍しく全員がそろった食堂で、ショッピからその時の様子を聞いたトントンは、聞きなれない言葉に首を傾げた。 「ようするに攻撃の権利を得る事やね。頑張ったやん、ゾムのワンワン」 「ほう、イフリートがインターセプトを……面白い発想だ。しかしまぐれという事はないのか?」 鬱の補足とグルッペンの質問に、現場を知るゾムが答える。 「コイツ、悪霊がしっかり見えてたんや。やから屋敷の中に入ってきた敵ってみなしたんやと思う。まぐれなんかとちゃう」 「どうだトン氏、この狼犬を正式に屋敷の用心棒にしては」 エーミールやショッピ、ゾムの話を聞き、顎に手を当てて考え込んでいたトントンは、屋敷の主人がいいならと頷いた。 「せやね。今回みたいに夜襲があったら、ホンマに大変な目にあうことも考えられる。イフリートは、今回ホンマにお手柄やった。ごめんなゾム、この間の件は謝るよ」 頭を下げるトントンに、ゾムはぶんぶんと首を横に振った。
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