夏の終わり
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>>1 『Decision of awakening.』 沈んだ足音と共に、 自室の扉を閉める。 遮光性のカーテンは既に閉まっており、 昼下がりだと言うのにも関わらず部屋は薄暗く淀んだ空気で満たされていた。 肌寒くなって来たこの頃に、 屋敷内でも羽織り始めた水色のパーカーを脱ぎ捨てて軽装になりベッドへ倒れ込む。 柔らかなマットレスと薄手の毛布に身を沈め、 疲れ切った様子で気休めになるかと、 目を閉じる。 ------------------------------------------------ ふと目が覚めると、 居るはずのない場所に立ち、 聞こえるはずのない音が次々と耳へ流れ込む。 ......、 自分は “戦場に立っていた。” 「...え...?何や、これ...」 手には剣を握り、 腰には何丁かの銃と補填用の銃弾らしき物が提がっている。 服装もさっきまでの軽装とは違った、 タミアラの軍服へ変わっていた。 銃声が空へ響き渡り、 時々腹の底へ直接響くような爆撃音も聞こえる。 此処に居たらまず間違いなく死ぬだろう、 そう本能的に感じ取った瞬間にもう、 身体は弾き飛ばされたように動き始めた。 人が多い激戦区を抜けて、 なるべく遠くへ走り今の状況を冷静になって把握しようと思って。 すると恐らく敵軍の何者かが此方へ銃を撃つ音がした。 その銃弾は何発も何発も撃ち込まれ、 体や服に確実に傷を付けていく。 周囲を見渡し、 その銃弾を放ったと思われる敵軍を一瞥し、 銃弾を撃ち込んでやるとあっさりとそいつらは倒れ、 辺りに小さな赤い水溜りを作った。これは終わったはずの戦争なのに、 なぜ、 また同じことを...なんて若干混乱気味の働かない頭を使って考えているとまた敵軍が襲いかかってくる。 喉元を掻き切ったり、銃弾を撃ち込んでやったりと戦時中と同じ要領で次々と敵軍を蹂躙していく。 しかし相手にした人数が増えるほど傷や汚れが着実に増えていく。 血は滲み、 あちこちに切り傷擦り傷が増え、 また“ あの時 ” の様に意識が朦朧とする。 ...しかしこの正体不明の世界では、建物の下敷きにならずに、 “ その場で地面に倒れ込んでしまった。
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