夏の終わり
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「ふー、寒い寒い……」 グルさんの部屋の中はひんやりと寒かった。学校やクラスメートの家のような作りではないのでストーブや暖房をしなければ、寒いままだ。暖房のスイッチを入れると暖かい空気が流れ込んでくる。 かばんやマフラー、紙袋を机に置けば、制服を脱ぎ始める。前は、着替えも恥ずかしくなかったのに、なんだか恥ずかしくなって学ランとニットカーディガンだけを脱いだ。グルさんは、当たり前のように俺のことなんて気にもせず、ジャージとパーカーに着替えていた。 「ふー……チョコは好きだが、こんなにもらうとなぁ……」 「モテるのがあかんのですよ」 「なんだ?僻みか?」 「……別に」 ピンクのドットや水色のストライプ、色とりどりの女子が好きそうなラッピングをグルさんと解いていく。中には、直接言う勇気が無かったのかメッセージカードが挟まってるものもあった。既製品は安物から高級そうなものまで様々。やはり、既製品と嘘をついて渡されたものもあり、それはまたラッピングを戻して紙袋の中に入れる。 「ふーん、ロディバにミヨイの六格亭……ゾムニダス……気合い入ってるなぁ……ん、んまい」 「既製品じゃないと嫌って噂流して……もしかして高級チョコ食べたいだけですか?」 「失敬な。他人の手作りにはいい思い出はないんだ。ほら、トン助。あーん」 ちいさなハートの赤いチョコレートを目の前に出される。びくりと心臓が跳ねる。なんでか、とても緊張したから「一人で食べれます」と素っ気なく言って、他のチョコを口に突っ込んだ。反抗期か?なんて面白そうに言われるが、無視して一粒ずつチョコを食べる。
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