夏の終わり
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コネシマが彼らの荷物を後部座席へと積み込む。着た時とは逆に、グルッペンが先に車内に乗り込んだ。次いで乗り込みかけたトントンが、振り返って鬱の前へとやってきた。今度こそ腰を抜かしそうな鬱の前へ、静かに立ったその陸佐は、鬱に向かって右手を差し出した。 「ここは非常に情報が整理され、敵からの探りも入りにくくしてあった。お前の働きのおかげだ、鬱少尉」 「へあ……? あ、ありがとうございます……」 鬱は差し出された手と、トントンの表情の読み取れない顔を交互に見ながら、恐る恐るその手を取り、握手をした。 「全体への情報整理の良いモデルケースにさせてもらう。今後も世話になるだろう、よろしく頼む」 そう言って、赤い目の男は、先ほどグルッペンに見せたのと同じように自分へと微笑んで、手を離すと肩を叩いて車へと乗り込んでいった。彼らが去った後、鬱の腰は今度こそ抜けた。それをコネシマが支え、本当に尻もちをつく羽目にはならずに済んだ。 「よかったな鬱少尉」 「……あぁ」 その夜、またコネシマと、あの秘密の喫煙所で顔を付き合わせた。自分の手を握られたあの感触がまだ残っているようで、信じられないような気持ちで自分の手を空へかざした。 「なんだか、嬉しい反面、寂しいもんやね」 「何が?」 「何でもあらへんわ」 「自分から振っといてそれか」
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