夏の終わり
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そう、自分はこの空を往くための力をもぎ取った。これを今使わずにいつ使うと言うのか。腕には自信がある。自分一人ならば、誰よりも精密な機銃掃射ができるはずだ。体勢を整え直し、ハンマーヘッドから一気に低空飛行へと移行する。音を切り、空を切り、そして地上にコネシマの姿をとらえる。驚いた顔で振り返るコネシマを通り越し、彼には当たらぬように機銃掃射を開始した。半分以上のミヨイ軍が撤退する中、前線に残っていた戦力に大打撃を与え、コネシマを含めたタミアラ国の者たちは、無事にそのまま撤退することができたようだ。 「……借りは返しましたよ、先輩」 機首を自国へ向け、再び高度を上げる。空と同じ目の色をしたコネシマが、自分たちの編隊に小銃を振っているのが見え、きっと彼には見えないだろうが自分も相手へ向けてサムズアップを返す。きっと基地へ帰れば、上からの説教が待っている。厳罰処分を受けるかもしれない。だがそれでも構わない程、ショッピの心は澄み渡っている。救った命の重みが、彼の手の中でしっかりと生き続ける。これは今まで知らなかった、新しい気持ちだ。キラキラと光るアメジストに映る空色が、生きる渇望を一層強く刻み込ませる。 自分の心はこの空を、どこまでも往けるのだ。いつかこの手で空の一番高いところまで到達しよう、己が超えるべき者のために。そこにはまだ誰も知らないものが、きっとあるはずなのだから。 完
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