夏の終わり
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「 心を殺して戦え 」 それを言われたのはシャオロンが14歳ぐらいの頃だった。幸せな家庭を奪われた自分にとってミヨイ軍は敵であった。だから復讐をする為に自分は此処の軍に入る事にした。 それがどうだ、命の重さ等充分に分かっているのに前線に行き、戦えという上官の言葉に思わず立ちくらみがする。自分の手で、人の命を奪えというのか? 「 何故ですか、俺には納得出来ません 」 ただでさえ目の前で人の命が消えた。それをまた見なきゃいけないのかと思えば少し動揺をする。過去の事が頭の中に浮かんでは頭が痛む。 「 良いから戦え。お前のする事はそれだけだ。 」 それだけ言うと上官はその場から消え、代わりに戦友の声が聞こえた。 ゆっくりと後ろを向けば同じ前線になった戦友の彼が居て、彼を見ると同時に心に靄が掛かる。 「 なぁ、前線に居て何がええん?人の命奪って楽しいん? 」 「 それが軍だからな、しょうがない。 」 たったこの会話だけというのに、空気が重たくて、息をするのも嫌になってきて。人の命の重みが分からないからこそ、彼はそう言えるんだと思う。が、そんな戦友は嫌で、自分が嫌で。 気付いた時には、彼は血塗れで、自分は隠していたナイフを持っていて。 ____それが、初めて人を殺した感覚だった。
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