夏の終わり
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不思議な子だった。話によれば彼は家族から育てられた記憶が無く行儀の良いようにと言われそれを形としただけの存在。思春期や反抗期以前に子供の無邪気な心すら持たないまま大人になったらしい。それを知った私は思わずこう言った。 「今日から私がお母さんになってあげる。」 「.........???;;;」 自分でも何を言っているのか分からない。早く取り消そうと思い口を開く。が、 「ほん......とう..................?」 どこか嬉しそうな顔をしたのでわたしは『お母さん』となった。 敬語は無くなり、子供のように走り、こけると涙目となる。お腹を空かせば「おなかすいた!」と元気よく、独りが怖いと泣く、楽しければ笑う、このときわたしは思った。こんな姿をしていても確かに子供の心があるということを。しかし彼は明日が最後の日になることを知っているのか。そう訪ねる勇気はわたしの中には無かった。 あんな酷い終えかたは誰も知らない。わたしも''まだ知らない''。 儀式当日、彼を起こしに行く。だが予想していた通り彼は起きていた。しかし様子がおかしい。彼の肩に手を添えようとした。 「夢を見たよ、」 「夢...?」 「うん。凄く楽しそうにしてるの、そこには僕がいて皆笑顔で遊んでるの!!」 その声は悲しさを感じ取れた。大勢とは遊べなかったな、なんて考える。 時間が伸びればいいのに、嗚呼。 ごめんなさい''かみさま''、もうすぐ死んじゃうんだ。
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