夏の終わり
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コネシマに声をかけられると慌てて皿の上に移動させる。案の定、黒いこげが少しだけついていた。うまくいった方を上にして隠し、次だ次だ!と思いまた同じ要領で作る。 「次は成功させる……」 そう呟くとふつふつするまで待ち、フライパンからホットケーキがはがせるようになれば、今度こそ!と勢いよく裏返す。フライパンからはみ出そうになるが、なんとか阻止して裏面を焼き始める。 少し待てば、生地を持ち上げて焼き具合を確認すれば、また皿に移す。 「うーん……さっきよりはマシだな。原液もあるし、小さいの作ろう」 なんて呟くと、フライパンに流し込み、さっきと同じ要領で焼いてみる。さっきより小さいからかふつふつするのが早く、裏返すのが楽だったので最初からこうすればよかったなんて考えたりする。 「よし!できたぞ!!コネシマ!」 「お、わりとええんちゃう?」 ソファーに寝転んでいたコネシマを起こせば、皿に乗ったホットケーキを見せる。大きいものは切り分け、みんなが食べれるようにそれぞれ皿に盛る。 「トントンのは小さいので……」 そう呟くと、チョコソースで豚の絵を歪だが描いてみる。 「よし、コネシマ。みんな呼んできてくれ、俺はコーヒー作ってるから」 「了解〜」 やかんを取り出し湯を沸かす。その間に二階や第2棟からわらわらと仲間たちが集まってくる。 「お前ら、先に食べてていいぞ。トントンにホットケーキ届けてくるからな」 コーヒーとホットケーキを乗せたお盆を持てば第2棟へ行く。書斎の前へつくと、ノックをして入る。 「トントン!ホットケーキ作ったから食べてくれ!」 おわり
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