夏の終わり
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明らかに毒々しいその空間は、自らが作り出してしまった闇市のある階層と似ているが、死神のようなロングローブに浮き足の鎌が徘徊しているのを見ると、そこのさらに下。四階層だろう。はて、一眠りする前は三階層に居たはずだ。更にいえば自身の店であったはずだったのだが。 「うー……ん、何やらかしたっけか」 確かにあの場所に迷い込む人間も増えた。それに合わせて上がる数値をもう二つほど自分は知っている。…売上と墜ちる人間、だ。さらに、前者が上がるほど後者も上がる。つまるところ、後者が増えすぎたのだろう。そのつけが管理者である自分に来た、というわけだろうか。あとは…あの死の欠片とかいう青いやつを分かりながら生者に売ったことだろうか?…いや、しかしそれは酷いだろう。商売は仕事なのだから。生を終えた自身の気晴らしのようなものだ、少しぐらいは自由も許して欲しい。 それから暫く、見慣れないこの場所を物珍しさにうろうろと歩き回る。一応魔具の剣を持っているが、売り物、は自分は使えない。代償にするものがないからだ。…ジェヴォーダンに対する一瞬の脅しになれば良い。普通は気付かれないように動くか、生者と行動を共にするか。アレを恐る死者はそうするだろう。しかし、自分はもう寧ろ自分が死のうが生きようがどうでもいいのだ。見つかろかろうが。 ふわふわ、とどこを行くまでもなく、現世と似もしない土地を歩く。気付かれただろうが、ぞくぞくと戦場を駆けた時の様に、殺気をピリピリと全身に感じる。思わず笑みを浮かべては振り返り、そのまま魔具片手に向き直る。でも何故だか、惹かれるようにふらふらとその浮いてるだけのローブに飛び込めば、紙外し、ふわりと微笑む。そして小さく、いいよ、と呟き鎌を首へと宛てがう。失くした右眼から漏れ出す障気のようなものが、首の切り傷から漏れだした。
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