夏の終わり
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「よし、空いた時間に細工をしよう」 そう呟くと使った食器を洗い、自分の部屋に行き和紙と万年筆と鍵のかかった机の引き出しから紙束とカッターを取り出す。 「よし……」 そう呟くと、紙束を正確に四角に切り抜いていく。切り抜いた紙を見ていくと、「は」や「グ」などの文字。切り抜き終わると、和紙に違和感なく貼り付ける。 「最高のごっこだ……」 できた和紙を電球に掲げてそう言う。その紙には、「ハッピーバレンタイン グルさんへ」と書かれていた。トントンの字で 「チョコをラッピングして添えれば擬似的にもらったことになる。いやー……何やってんだろうな。俺は」 メッセージカードを見つめると、ほろりと涙が出る。直接もらえればいいものを……お菓子が作れるようになったのも考えものだ。なんて思いながら、ラッピングようの袋を探す。 「ん、もうそろそろだな」 そう呟くと、冷蔵庫からタッパーを取り出す。包丁を少し温めると、四角にチョコを切る。ココアパウダーをふりかけると、箸でチョコを掴みラッピングの袋に入れる。赤いリボンで口を縛れば、マスキングテープで袋にメッセージカードを貼りお盆にそれを乗せれば深呼吸をして手に取る。 「ハッピーバレンタイン……お返しはもっといいものを用意しよう」 そう呟くと、口の中にチョコを放り投げた。 おわり
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