夏の終わり
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「ここは……記憶にあるような」 突然、愛しい低い声が聞こえてくると何処だ何処だと周りを見渡す。縁側の廊下に、タミアラの軍服を着た愛しいグルッペンが立っていた。凛々しく一輪の百合のように美しい。手には鞘から抜いた軍刀が妖気のような不思議なもやをまとった状態のものが握られている。こちらの存在に気づくと、柔らかく笑って帽子を脱ぎお辞儀をした。 「ぐるさ……」 「お初にお目にかかります。マスター。私は、セイバー。貴方の剣となりましょう」 「え……マス、ター?」 「?違ったか?マスター適正があってここに召喚したのはお前だろう?」 マスター?本当に記憶なくなったんや……付き合う前と一緒なんて思いながら、不思議そうにこちらを見るグルッペンを見つめた。純粋な好奇心むき出しの綺麗な眼差しを見ると、胸が苦しくなる。 「せやで。俺が、マスターのトントンや。よろしくな」 「よろしくお願いします。真名は明かせませんので、セイバーと呼んでくれると嬉しいです。マスター」 「……トントンでええで。セイバー」 「トントン、か……なんというか、懐かしい響きだな」 柔らかく儚げに微笑んでグルッペンがそういうと、下唇を噛む。歯がゆい。再会した時もこんな気持ちだったかなんて考える。はっとすると台所へ向かって 「……そうか?まぁ、朝やし朝ごはん食べよ。セイバーの分も作ったるから、待っとき」 「俺はサーヴァントだ。食事はいらない。食べるまで待っているぞ」 「そ、そうなん……でも、食べてや。あんま見られながら食べるの好きやないから」 「承知した。トントン」 胸に手を当てて小さくお辞儀をすると、俺の後をついてきた。じっと近くで見ていて作りにくかったから自由にしていい、と言ったら二階へ行ってしまった。 いつもの彼なら、嫌だと言って自分が料理してるところを見るんやろなぁなんて思いながら朝ごはんを準備する。 食べ物は揃いすぎているほどあった。見たことのないフルーツや野菜まで揃っている。冷凍庫には「豚」「鶏」「牛」「いのしし」「シカ」「熊」などの肉が袋の中に入って保存されていた。得体の知れないものもあるが、放置しようなんて考える。
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