夏の終わり
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タミアラの聖杯戦争2 「豪快な入り方だな。何か用か?」 「聞かんでも分かるやろ。セイバー、ここに何しに来とるん?戦争やろ?先手打った方が勝ちやん」 ゾムはいつもと変わらない声のトーンでそう淡々と言う。 頭の中が真っ白になりそうだった。こうなることは分かっていたのに、普段笑い合って共に暮らしている仲間からの明確な敵意、模擬戦とは違った感覚。本当にここは戦場なのだと分からされる。 「なぁ、はよ命令してや。マスター。潰すならはよ潰そ」 「まぁ待てや。アーチャー。ここ思い出あるねん、場所移そ」 「その必要はありませーーーーん!!」 二人が淡々と話してるところを破るように明るい声が聞こえ、テレビが勝手につき、攻撃的なピアノの音が聞こえてくる。 「バトルの匂いを嗅ぎつけました!建物は、壊れてもすぐに回復するので大丈夫です。まぁ、戦いやすい方でいいですよ。それじゃ、決着がついたら見に来ますね」 それだけを伝えられると、テレビの画面は真っ暗になる。戦うしかないのだろうか、仲間を敵として今更見れるだろうか。 「戦っていいってことなら、外行こうや。トントン」 「俺は……」
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