夏の終わり
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「トントン、もう行くみたいやし。こんなこと言っても覚えとらんと思うけど言うな?……この戦争は、早く殺したもん勝ちや。マスターは敵のサーヴァントの正体を知っていて敵もまた正体を知っている……一番最初に殴ったやつが勝ちや。俺は、聖杯を手に入れてこの世界を封じたい。……お前も願いあったかもしれんのに、ごめんな。俺、頑張るわ」 「そうやったん……まぁ、頑張ってくれや。俺は先に帰って飯の準備しとるから」 申し訳なさそうなゾムの顔を見ると、俺はにっと笑ってそう言う。ゾムの肩を叩くと、ライラから帰る用意ができたからと言われ、グルッペンのように体がさらさらと金色の砂に変わっていった。
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