夏の終わり
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「ゾムさん。ごめんなさい。ライラさんにね、誰かと戦わないとこの世界から出さないって言われて……本当はやりたくなかったんです」 「本当はって、本当はってなんなんや!それが懺悔のつもりか! そんな理由なら、ロボロやなくて他のサーヴァント狙えばよかったやん!なんで、なんで俺なん?ロボロなん?なぁ!エミさん!!」 泣きながら発狂したようにそう叫ぶ。 「……ランサーさんがね。提案したんですよ。属性的にも有利だからって……シャオロンさんと同盟組んでもらって今日実行したんです……本当にごめんなさい……」 「……また、また負けた。また守れへんかった……こんな世界に無理やり来て、こんな思いに無理やりさせられてもう嫌や……」 しゃっくりをあげながら泣くと、そう呟く。ジジッと機械音が聞こえると、空を見上げる。 「サーヴァント、座へ還します」 その言葉を聞くと、ロボロをきつく抱きしめた。今まで堪えてた分、全部泣いているんじゃないかと思うぐらい泣いた。 さらさらと金色の砂に変わっていくロボロを抱きしめていると、ぽつぽつと雨が降って完全に消えた頃にはザァザァと激しく降っていた。
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