夏の終わり
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安っぽいタバコをふかしながらバーサーカーのマスターである兄さんがそう言う。倒してくれた?どういうことやなんて唾を飲み込む。 「もうバーサーカーは虫の息や。アサシン、やれ」 「その必要はない」 アサシンに命令を出そうとすると、兄さんはそう言ってタバコを床に捨て踏んで火を消した。右手をバーサーカーの目の前にかざす。 「Aa……A……?」 「令呪を以って命ず……自害せよ、バーサーカー」 「A……Aaaaaaaaaaaa!!!」 バーサーカーは大きく吠えると、部屋の中から大きな特徴のある刃物を取り出しまた大きく吠えながら自分の胸を貫いた。 「兄さん……」 その光景を見て唖然とした。マスターである兄さんは顔色ひとつ変えていなかった。面倒くさそうに懐からタバコを取り出して吸い始めた。 「はい、シャオロン、兄さんそこまで……全く、嫌な終わり方をする。貴様」 壁にライラが映ると、不機嫌そうな怒った声でそう言った。兄さんはそんなライラに乾いた笑いをする。 「ルールの範囲内やろ?俺は、こんな戦いから早く離脱したかったんや」 「そうか……華がないやつだ。まぁ、負けは負けだ。……シャオロン!コングラッチュレーション!勝ちました!ただいま、もう一組戦っているので待っててくださいね」 不機嫌そうな顔から明るい顔になると、そう言って消えていった。
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