夏の終わり
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頭に手を当てると、歯ぎしりをする。くそ!神である私が、負けるなんて!予定にない、予定に書いてない!なんて怒りを心の中で爆発させる。 「生き残ったのは俺だ。約束通り、聖杯をもらうぜ」 「っ……あぁ、良かろう。使え。不完全だったのは私の責任……お前が、本当の勝者だ。戦争の終わりには勝者がいる。私はそれを知っている」 「ふっ、ありがとう。パラスアテナ」 口だけを笑わせてお礼を言うグルッペン。こいつを消したら勝者はいないことになる。それは私の考える中で最低最悪の戦争だ。 ランサーの屍を踏みつけ、その手から聖杯を奪い取る。聖杯についた血は拭かずに舌先で遊んだり全体で撫でるように舐めとっていた。 「さぁ、聖杯戦争を終わらせよう……本当は消えていたはずの思い、芽生えてしまってからは遅い。この思いはもう止まらない」 「そうだな……私の体もそうだったよ」 そうぽそりとあいつの言葉に共感してしまう。このライラの体から日に日にひしひしと思い出が私に流れ込んでくる。悲しく諦めの悪い女の叫びが。消えて欲しい憎さ、膨れ上がって身を滅ぼしてしまった。人間は強いはずだと思っていたのに、ライラの思いを聞いているとほんとうに人は脆い。 「グルッペン。人は脆いらしい。お前はその聖杯を使って何を願う。愛しいあのマスターの長寿か?私はもうじき消える。この世界の管理人として願いを聞いてから消えたい」
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