「サーヴァント、座へ還します」 そんな声が聞こえると、もう動かなくなったバーサーカーに近寄る。深々と刺さった大きな刃物の柄をよく見ると、クラレとバーサーカーの名前が書いてあった。不器用に彫ったであろう文字で。「……兄さんは聖杯戦争に参加してどうやったん?」「どうって……何?」 同じようにバーサーカーを見ている兄さんにそう聞いてみた。バーサーカーはその間も金色の砂になり消えていく。「参加してよかった?」「良くはなかった。バーサーカーは現界してからここにこもって実験ばっかしとったしな。城の中にまで薬の匂いがするほど……まぁ、毒耐性ついたしこの体のまんまやったらタバコ吸い放題やな……とは思ってる」「なんやそれ……」 呆れたようにそう吐き捨ているように言うと、兄さんと顔を合わせて乾いた笑いをした。「マスター、現実世界へ帰ります」 バーサーカーが完全に消えると、そう聞こえつぎは兄さんの体が金色の砂に変わっていく。
「サーヴァント、座へ還します」
そんな声が聞こえると、もう動かなくなったバーサーカーに近寄る。深々と刺さった大きな刃物の柄をよく見ると、クラレとバーサーカーの名前が書いてあった。不器用に彫ったであろう文字で。
「……兄さんは聖杯戦争に参加してどうやったん?」
「どうって……何?」
同じようにバーサーカーを見ている兄さんにそう聞いてみた。バーサーカーはその間も金色の砂になり消えていく。
「参加してよかった?」
「良くはなかった。バーサーカーは現界してからここにこもって実験ばっかしとったしな。城の中にまで薬の匂いがするほど……まぁ、毒耐性ついたしこの体のまんまやったらタバコ吸い放題やな……とは思ってる」
「なんやそれ……」
呆れたようにそう吐き捨ているように言うと、兄さんと顔を合わせて乾いた笑いをした。
「マスター、現実世界へ帰ります」
バーサーカーが完全に消えると、そう聞こえつぎは兄さんの体が金色の砂に変わっていく。