街を抜け、山の方へ行く。藁葺き屋根と畑が多くなっていく。マスターとサーヴァント以外誰も居ないはずなのに畑には野菜の芽が出ていたり、野菜が植わっていたりしていた。誰かが手入れしてるのかオブジェクトなのか……なんて考えながら歩いていると、いつのまにか昼になっていてお腹が鳴る。「しまった。ご飯持ってくんの忘れた」「あれ?シャオちゃんじゃん」 呟きながら歩いていると、畑の方から聞き慣れた声が聞こえてくる。驚いてばっと畑の方を見ると、農作業中のひとらんらんがいた。「らんらん……!」 思わず身構えるが、らんらんは今すぐ殺してやるというような殺気も感じられなかった。「こんなとこに来るなんて、どうしたん?」「あ、いやー。散歩散歩!すぐ帰るから……」 そんな言い訳をしていると、ぐーっとお腹が鳴る。間が悪いなんて思いながららんらんを見ると、笑ってご馳走してくれると言った。「……敵かもしれんのに、ええん?」「ええよ。襲ってきたらこれで切ればいいし」 微笑んでそう言うらんらんの手にいつも持っている日本刀が握られていた。怒らせたら怖いんやろなぁ……なんて思いながら後をついていく。
街を抜け、山の方へ行く。藁葺き屋根と畑が多くなっていく。マスターとサーヴァント以外誰も居ないはずなのに畑には野菜の芽が出ていたり、野菜が植わっていたりしていた。誰かが手入れしてるのかオブジェクトなのか……なんて考えながら歩いていると、いつのまにか昼になっていてお腹が鳴る。
「しまった。ご飯持ってくんの忘れた」
「あれ?シャオちゃんじゃん」
呟きながら歩いていると、畑の方から聞き慣れた声が聞こえてくる。驚いてばっと畑の方を見ると、農作業中のひとらんらんがいた。
「らんらん……!」
思わず身構えるが、らんらんは今すぐ殺してやるというような殺気も感じられなかった。
「こんなとこに来るなんて、どうしたん?」
「あ、いやー。散歩散歩!すぐ帰るから……」
そんな言い訳をしていると、ぐーっとお腹が鳴る。間が悪いなんて思いながららんらんを見ると、笑ってご馳走してくれると言った。
「……敵かもしれんのに、ええん?」
「ええよ。襲ってきたらこれで切ればいいし」
微笑んでそう言うらんらんの手にいつも持っている日本刀が握られていた。怒らせたら怖いんやろなぁ……なんて思いながら後をついていく。