「ずっと、お前らの戦いをライラに頼んで見してもらってた。誰かが不利な状況になるまで待ってたんや。サーヴァントが命をかけてでもマスターを守る。その性質を理解した上でだ。不利でもお前を盾にすれば勝てるってことや」 「流石、姑息やな……」「どうも」 嫌味を言うと、気にしない感じでそう返される。ライダーがバイクから降りると自分とアサシンを離れさせる。それが終わるとバイクにもたれかかりタバコを吸い出した。「はーい。そこまでー!勝者、コネシマ&ライダー。敗者、シャオロン&アサシン!グルッペンの二番煎じみたいでちょっと面白みに欠けてましたねー」 ビルの壁にライラが映ると、口元だけを笑わせてそう言っていた。「うっさいわ。はよ、帰還準備しろや」「はいはーい」 コネシマは鬱陶しそうに答えると、ライラは軽く気にしてないような声色で消えた。この間に、兄さんと話したんやっけなぁ……でも……「シッマ、こういう空き時間に兄さんと話したんやけど、俺なんも話思い浮かばへんわ」「……別にええやろ。知らんけど」「はは……なぁ、シッマタバコくれへん?」「お前の好きなやつと違うけど、ええんか?」「ええよ。吸いたい気分やから」 そういうと、コネシマにタバコと火をもらう。咥えて深く吸い込むと、肺に煙が満たされる。息を吐くと、ぼうっと紫煙がゆらゆらと目の前をただよう。 負けているのに、なんだか清々しい気持ちだ。
「ずっと、お前らの戦いをライラに頼んで見してもらってた。誰かが不利な状況になるまで待ってたんや。サーヴァントが命をかけてでもマスターを守る。その性質を理解した上でだ。不利でもお前を盾にすれば勝てるってことや」
「流石、姑息やな……」
「どうも」
嫌味を言うと、気にしない感じでそう返される。ライダーがバイクから降りると自分とアサシンを離れさせる。それが終わるとバイクにもたれかかりタバコを吸い出した。
「はーい。そこまでー!勝者、コネシマ&ライダー。敗者、シャオロン&アサシン!グルッペンの二番煎じみたいでちょっと面白みに欠けてましたねー」
ビルの壁にライラが映ると、口元だけを笑わせてそう言っていた。
「うっさいわ。はよ、帰還準備しろや」
「はいはーい」
コネシマは鬱陶しそうに答えると、ライラは軽く気にしてないような声色で消えた。この間に、兄さんと話したんやっけなぁ……でも……
「シッマ、こういう空き時間に兄さんと話したんやけど、俺なんも話思い浮かばへんわ」
「……別にええやろ。知らんけど」
「はは……なぁ、シッマタバコくれへん?」
「お前の好きなやつと違うけど、ええんか?」
「ええよ。吸いたい気分やから」
そういうと、コネシマにタバコと火をもらう。咥えて深く吸い込むと、肺に煙が満たされる。息を吐くと、ぼうっと紫煙がゆらゆらと目の前をただよう。
負けているのに、なんだか清々しい気持ちだ。