ソロル部屋 夏の終わり

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1 名無しさん???v 2018/09/01 15:27 ?d?b3PC Android

そろる貼ってね(ニッコリ)

196 Fa.teパロ 幕間(わぶぶ)???v 2019/03/08 21:39 ?d?b3PC iPhone

>>195 本編は続くよ。

195 Fa.teパロ 幕間(わぶぶ)???v 2019/03/08 21:39 ?d?b3PC iPhone

幕間 [パラスアテナの休息]

「まっててくださーい」
そういうと、マイクをオフにして無機質な白い床を蹴ってくるりと後ろに椅子ごと向ける。相変わらず機械だらけの部屋。全員の行動を映すモニター、画面を切り替える複数のボタン、どれも私が世界にいた頃にはなかったもの。知恵、芸術、工芸、戦略の神としては、こんなもの造作もなく扱える。私は私自身に願った。熱く焦がれるような戦いを見たいと、私は私の願いを聞いてライラという魂も何も入っていない器を拾い、素晴らしい戦争方法を見つけ、結界を構築し今に至る。
我ながら完璧なものだと思う。だが、誤算が1つ。私は結界を作ったが、サーヴァント自体は器しか作れなかった。私がサーヴァントの核に干渉しようとすると強く拒まれる。バランスは保たれたからいいが、嫌なことが起きないといい。まぁ、スキルから何から何まで設定するのは正直、面倒だと思っていたからいいのだが……
「ん?何か薄い反応が……」
ちらりと人間の生命反応やサーヴァントの霊基反応を映すレーダーに薄い反応がでる。よく見ようと立ち上がり見にいくが、もう薄い反応は出ていなかった。
「……?まぁ、いいだろう。休息を取るか……奴隷(スタッフ)、紅茶とスコーン」
手を叩いてそういうと、自分はふかふかのソファーに座った。
「さて、楽しませてくれよ?マスター諸君……」

終わり

194 Fa.teパロ2(わぶぶ)???v 2019/03/08 19:48 ?d?b3PC iPhone

186から

193 Fa.teパロ2(わぶぶ)???v 2019/03/08 19:47 ?d?b3PC iPhone

起きたらもうこのことは覚えてないんだろうけど、それでいいなんて思う。上半身だけが残ると、ゾムに手を振る。それが最後にゾムの目に映った俺の姿だった。
続く

トントン脱落、残り6名

192 Fa.teパロ2(わぶぶ)???v 2019/03/08 19:46 ?d?b3PC iPhone

「トントン、もう行くみたいやし。こんなこと言っても覚えとらんと思うけど言うな?……この戦争は、早く殺したもん勝ちや。マスターは敵のサーヴァントの正体を知っていて敵もまた正体を知っている……一番最初に殴ったやつが勝ちや。俺は、聖杯を手に入れてこの世界を封じたい。……お前も願いあったかもしれんのに、ごめんな。俺、頑張るわ」
「そうやったん……まぁ、頑張ってくれや。俺は先に帰って飯の準備しとるから」
申し訳なさそうなゾムの顔を見ると、俺はにっと笑ってそう言う。ゾムの肩を叩くと、ライラから帰る用意ができたからと言われ、グルッペンのように体がさらさらと金色の砂に変わっていった。

191 Fa.teパロ2(わぶぶ)???v 2019/03/08 19:45 ?d?b3PC iPhone

「そんな……呆気なく……」
ライラの言葉と今のこの状況に動揺し、そんな言葉が溢れる。グルッペンはそんな自分を見て微笑んでいた。
「セイバー……や、グルさん……」
「ごめんな、トントン……聖杯まで、導けんくて……」
「ええんや。グルさん……俺が、突然の戦闘に上手く対応できなかった。ただそれだけや。謝らんでええ」
「……そうか……お前の作った料理美味かったぞ。また……と言いたいが、そのまたはないんだろうな……。楽しかった……」
ぐるさんの手を握りながら会話をする。どんどんと消えていき、悔しくて唇を噛んだ頃には楽しかったと柔らかく笑う彼の手はもう自分の手の中にはなかった。
「はいはーい!座に還ってるね。敗者に未来はない。すぐ元の世界に戻れるよう手配しましょうねー。待っててください」
明るいライラの声が聞こえた。なんでか、そんなライラの声に苛立ちを覚えた。立ち尽くしていると、ぞむが近づいてくる。

190 Fa.teパロ2(わぶぶ)???v 2019/03/08 19:44 ?d?b3PC iPhone

バンッ。アーチャーが銃を撃った音がうるさく耳に響く。しかし何処も痛くない。不思議に思って目を開けて見ると、そこには胸に穴があいたセイバー……グルさんが立っていた。
「え……なんで?」
「っく……」
グルさんは唸ると、ばたりと地面に倒れた。まだ息はあるのかうめき続けていて。
「知将グルッペンフューラーの死因は、仲間を庇って餓死。罠やって分かっとったんやろ?セイバー……グルッペン」
「っ、あ……あぁ……」
「信じとったよ。お前が素直にトントン助けること。まぁ、敗退になるけどな。お疲れ様」
呆然と二人の会話を聞く。会話が終わると、一瞬の静かさが模擬戦場を包んだ。
しばらくすると、ライラの声が聞こえてくる。グルッペンを見ると、体が金色の光の砂にだんだんと足から変わっていて
「戦闘お疲れ様。たぎるようなものだったわ。……マスタートントン、これで敗退です。サーヴァントが消えた後、元の世界に戻してあげましょう」

189 Fa.teパロ2(わぶぶ)???v 2019/03/08 19:44 ?d?b3PC iPhone

アーチャーはそれを聞くと、二丁拳銃を重ね合わせる。すると薄ピンクにひかり、形状がショットガンに変わった。セイバーは変わりなく波動を出したり間を詰めたりした。
「流石に、あのセイバーもサーヴァントになれば押せるもんなんやなぁ。そろそろ仕留めよか」
ニヤニヤと悪い笑顔のゾムがそう言う。サーヴァントだとやはりかってが違うのかなんて考える。
「セイバーはまだ消耗してない。まだ逆転はあるやろ。何するんや?」
「……お前、ライラになんも聞いてへんのやな。ええわ、お前はどうせ負けるんや。……グルッペン・フューラー。そいつがセイバーの本当の名前やろ?」
「……!」
ゾムの言葉に驚き、目を見開く。……いや、自分でも分かっていた。なのに嘘がバレたように鼓動が速くなる。そんな自分を見て、ゾムもニヤリと笑い、アーチャーにこう指示を出した。
「アーチャー!トントンを……セイバーのマスターを殺せ!!」
「分かった」
一瞬でアーチャーに近づかれ、銃口が俺に向けられる。あぁ、死ぬ……そう考えると咄嗟に目を瞑る。

188 Fa.teパロ2(わぶぶ)???v 2019/03/08 19:43 ?d?b3PC iPhone

「ふぅん……凛々しい顔しとるやん。打ち負かすのに丁度ええわ」
「ふん、言うじゃないか。やるなら勝ちに行くぞ」
アーチャーの武器は、銃。武器的にはこちらが有利とは言えない。だけど、セイバーならきっとその不利さえ覆してくれるだろう。
「準備、ええな?」
「あぁ、はよ始めてくれや」
そう短く答えると、ゾムはにぃっと悪い笑顔をして3つ数えた。
「2……3!!」
数え終わった瞬間、二人のサーヴァントがお互いに戦い始める。早く攻撃したのはアーチャーだ。流石に、距離を詰める必要のあるセイバーは不利か……なんて考える。セイバーはアーチャーの打った弾を避けながら攻撃できる機会を狙っている。セイバーは立ち止まるとアーチャーの方向に刀を薙ぎ払った。すると、薄紫の波動が刀から出てアーチャーに飛んで行った。そうだった、サーヴァントだから攻撃パターンも人間から離れたようなものもあるのかなんて考える。
「アーチャー!手加減すんな!そのまま叩き潰しや!」
「セイバー!!無理すんなよ!!」

187 Fa.teパロ2(わぶぶ)???v 2019/03/08 19:42 ?d?b3PC iPhone

「戦いたくないんやったら、セイバーに命令しろや。自害しろって。パラスアテナ……ライラが言うには、サーヴァントさえ消えればこの戦争から除外になる。選べや。どうせ、ここの記憶はなくなるみたいやし」
「ッ……」
自害を命じる……セイバーにそんなことさせたない。でも、ゾムとも戦いたくない。どうすればいいか分からず、呆然と立っているとセイバーに肩を叩かれる。
「トントン。嫌ならいつでも自害を命じてくれ。……俺は、聖杯を手にいれるために召喚されたが、お前が嫌ならその役目を放棄していい。1つ、1つ命じてくれるだけでいい。戦えと、そう命令してくれれば」
真っ直ぐな言葉だった。あぁ、記憶はなくてもセイバーはあいつそのものなんだ。なら、俺は……
「戦うで。戦ってくれ、セイバー」
「……あぁ、了解した。マスター」
胸に手を当てて深呼吸すると、ゾムとアーチャーの後を追って外へ出た。

ついたのは模擬戦の時に使う戦場だった。戦い慣れているからここの場所を選んだんだろうか。
「3つカウントしたら始めやから、覚えといてや」
「……あぁ」
ゾムにそう言われると、セイバーの後ろに立つ。指揮能力が試させられる……自分に出来るだろうか。……いや、やらなあかんのや。セイバーならできる。そう考えながら左手の甲の令呪を撫でる。

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